『悪魔の手毬唄』の歌詞は怖ろしい意味だった!

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『悪魔の手毬唄』の中で
事件のカギとなる手毬唄ですが、
実際にはありません。

横溝正史先生が創作されたものです。

横溝先生は実際に存在する
手毬唄を探していたようですが、
諦めて作ったそうですよ。

それにしても歌詞の意味を知ると
凄すぎて、子どもが口にしていいの?
と思っちゃいます。

では『悪魔の手毬唄』
歌詞の意味を紹介しますね。

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『悪魔の手毬唄』の歌詞

『悪魔の手毬唄』
兵庫県と岡山県の県境にある
鬼首村(おにこうべ村)が
舞台になっています。

作中では江戸時代の
中期・天明の頃、
この地方を納めていた
大名のことを歌ったとか。

なかなか痛烈な歌詞です。

うちの裏の前栽(せんざい)に
雀が三羽とまって

一羽の雀のいうことにゃ
おらが在所の陣屋の殿さん
狩好き酒好き女好き
わけて好きなが女でござる
女たれがよい枡屋(ますや)の娘
枡屋器量よしじゃがうわばみ娘
枡ではかって漏斗で飲んで
日がないちにち酒浸り
それでも足らぬとて返された 返された

二番目の雀のいうことにゃ
おらが在所の陣屋の殿さん
狩好き酒好き女好き
わけて好きなが女でござる
女たれがよい秤屋(はかりや)の娘
秤屋器量よしじゃが爪長娘(つめながむすめ)
大判小判を秤にかけて
日なし勘定に夜も日もくらし
寝るまもないとて返された 返された

三番目の雀のいうことにゃ
おらが在所の陣屋の殿さん
狩好き酒好き女好き
わけて好きなが女でござる
女たれがよい錠前屋(じょうまえや)の娘
錠前屋器量よしじゃが小町でござる
小町娘の錠前が狂うた
錠前狂えば鍵あわぬ
鍵があわぬとて返された 返された

秤

屋号って苗字とどう違うの?

ここで出てくる
枡屋、秤屋、錠前屋は
『屋号』です。

屋号って苗字と違うの?
と思う方も多いでしょう。

昔、武士以外は
苗字を名乗ることができませんでした。

そこでそれぞれの家に
名前を付けていたのが屋号です。

苗字帯刀が許されて
苗字と屋号の両方を持っている人も
多かったようです。

では歌詞の内容を見ていきましょう。

 

うちの裏の前栽(せんざい)に
この前栽とは
草木を植えた庭のことです。

おらが在所の陣屋の殿さん
このお殿様は極小大名だったようで、
大きなお城ではなく
陣屋という小さな構えの
邸宅に住んでいました。

枡屋器量よしじゃがうわばみ娘
うわばみは
大酒呑みの人を指します。

枡ではかって漏斗で飲んで
これですね。

枡

漏斗

 

秤や器量よしじゃが爪長娘(つめながむすめ)
爪長娘は
「爪に火を点す」という
ことわざと同じで、
非常にケチなことです。

錠前屋器量よしじゃが小町でござる
『小町』は
女性機能不全の隠語で使われます。

そして
『返された、返された』
『殺された、殺された』
という意味です。

 

全訳
うちの裏庭の木に
雀が三羽とまって

一羽の雀のいうことにゃ
ここの陣屋のお殿様は
狩好き酒好き女好きで
取り分けて好きなのが女遊び
どこかに女はいないかと探したら
枡屋の娘をみつけた
枡屋の娘は器量はいいが
大酒呑みだった
枡ではかって漏斗で飲んで
毎日毎日酒浸ってばかり
これではたまらん、と殺された

二番目の雀のいうことにゃ
ここの陣屋のお殿様は
狩好き酒好き女好きで
取り分けて好きなのが女遊び
どこかに女はいないかと探したら
秤屋の娘をみつけた
秤屋の娘は器量はいいが
ドけちだった
大判小判を秤にかけて
昼も夜も小判を数え
寝る間もない、と殺された

三番目の雀のいうことにゃ
ここの陣屋のお殿様は
狩好き酒好き女好きで
取り分けて好きなのが女遊び
どこかに女はいないかと探したら
錠前屋の娘をみつけた
錠前屋の娘は器量はいいが
小町だった
小町ではどうしようもない、と殺された

こんな感じでしょうか。

錠前

 

もう一つの手毬唄

原作にご隠居が
披露する手毬唄がもう一つあります。

読まれた方はご存知だと思いますが、
ここで紹介しておきますね。

うちのうらのせんざいに
すずめが三匹とまって
一羽のすずめのいうことにゃ
おらが在所の庄屋の甚兵衛
陣屋の殿さんにたのまれて
娘さがしに願かけた
伊勢へななたび熊野へみたび
吉備津様へは月まいり
娘よったがおしゃべり庄屋
あっちこっちでおしゃべり過ぎて
お庄屋ごろしで寝かされた、寝かされた

『お庄屋ごろし』
ここに出てきますね。

吉備津様へは月まいり
吉備津様は同じ岡山の
吉備津神社ではないかと思われます。

ここでも
『寝かされた、寝かされた』
『殺された、殺された』
という意味です。

全訳
うちの裏庭の木に
雀が三羽とまって

一羽の雀のいうことにゃ
ここの庄屋の甚兵衛さんが
お殿様に頼まれて
嫁探しの願掛けに行った
伊勢神宮に7回、熊野神社に3回
吉備津神社には毎月参った
嫁は見つかったが
庄屋がお殿様の秘密を
しゃべりすぎたから
お庄屋殺しという
花の毒を盛らて殺された

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まとめ

いかがでしたか。

『悪魔の手毬唄』
作中の歌詞の意味を
知っていただけたでしょうか。

今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

 

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