『病院坂の首縊りの家』原作のネタバレ家系図

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映像化された金田一耕助シリーズで
原作と内容が違うものがあります。

『病院坂の首縊りの家』もそうです。

ストーリーが複雑なのが原因なのですが、
その複雑なところが
横溝作品の良い所だと思います。

ここでは『病院坂の首縊りの家』
原作のあらすじや家系図を使って、
わかりやすく説明しています。

後半には犯人の名前など
ネタバレの内容もあります。

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『病院坂の首縊りの家』の原作

『病院坂の首縊りの家』の原作は
金田一耕助最後の事件
として人気があります。

最初は短編のつもりだったのが
アイデアが膨らみ
長編に切り替えたところで、
作者の横溝正史先生が急病になり、
短編作「病院横町の首縊りの家」
として発表されたものでした。

その後改変され文庫本にして
2冊もの長編となりました。

何度か映像化されましたが、
原作通りには作られていませんね。

それは原作は時間のスパンが長く、
登場人物が多いのが一因です。

映像化の尺で納め切るのは
難しいでしょう。

ですから世間の多くの人は
映像化されたストーリーを
『病院坂の首縊りの家』だと
思っていますね。

それが悪いとは言っていません。

私だって市川崑監督の
『病院坂の首縊りの家』は
ストーリーも惹き込まれるし、
美しい画にも感動しましたよ。

映画化された金田一耕助の中で
一番好きですね。

それでは
原作版『病院坂の首縊りの家』を
紹介していきます。

最後はネタバレがあるので、
知りたくない方は引き返してくださいね。

 

『病院坂の首縊りの家』原作の複雑な家系図

まずは家系図を見てください。

『病院坂の首縊りの家』は
登場人物が多くて複雑なため、
まとめる方がわかりやすいでしょう。

 

『病院坂の首縊りの家』上巻は
昭和28年が舞台で、
下巻は20年後の
昭和48年まで続いています。

キーパーソンとなる法眼家に至っては
6代にも及ぶストーリーです。

 

『病院坂の首縊りの家』原作のあらすじと相関図

 

病院坂にある旧法眼邸は
空襲で酷い被害を受け
主の法眼琢也が爆死した。

その琢也の愛人・
旧法眼邸で縊死すると、
冬の継子・敏男
『病院坂の首縊りの家』
と詠んだ。

 

昭和28年8月。
金田一耕助法眼弥生から
孫娘の由香里が誘拐されたと
調査を依頼される。

同じ頃、本條写真館の直吉からも
「旧法眼邸に連れて行かれ、
奇妙な結婚式の写真を撮らされた。
調べてくれ」
と依頼されることになった。

見せられた結婚写真には
毛むくじゃらの大男と、か細い花嫁。

男はジャズバンド、
アングリー・パイレーツのリーダー
山内敏男。

そう冬の継子・敏男だ。

花嫁は誘拐された
由香里ではないのか?

金田一耕助は何かが起こると恐れたが、
弥生から「由香里が帰って来た」と
調査の打ち切りを言ってきた。

しかも口止め料とも受け取れる
多額の謝礼も送ってきた。

もちろん
金田一耕助は辞めるつもりはない。

 

数日後、
「先日の部屋にある
風鈴を撮影してほしい」
と本條写真館に再び依頼がきた。

徳兵衛と直吉、
徳兵衛の弟子・兵頭房太郎
再び旧法眼邸に行くと、
天井から風鈴のようにぶら下がった
生首が!

敏男の首だった。

この衝撃的な事件は小雪から
「私が敏男を殺した」という
手紙が送られてきて
一段落する。

しかし、小雪の行方や
敏男の首から下は
見つからないままだった。

 

時は経ち昭和48年。

何者かに命を狙われ
2度襲撃を受けた直吉は
金田一耕助に警護を依頼する。

その時、命を狙われる原因は
徳兵衛が長年法眼家を
強請っていたことではないかと告白し、
もし自分が死んだら
弥生に渡してほしいと鉄の箱を託した。

金田一は警視庁を定年退職した
等々力元警部らと協力して
直吉の警護にあたるが、
甲斐なく直吉は本條会館の9階から
転落死する。

その時本條会館には
誰かによって集められた
アングリー・パイレーツのメンバー、
秋山風太郎佐川哲也原田雅実
吉沢平吉と、法眼家の由香里と
その夫・、息子の鉄也が居たのだ。

 

そして翌日には吉沢平吉が殺され、
傍らで凶器を手にした
鉄也が逮捕される。

犯人は鉄也なのか?

それとも他の誰かなのか?

法眼家を強請っていたものとは
なんなのか?

20年前の生首風鈴事件の真相は?

 

『病院坂の首縊りの家』原作のネタバレ、犯人は?

ここからはネタバレ内容になりますので
知りたい方だけ読んでください。


 

直吉と吉沢平吉を殺した犯人は

法眼滋です

動機は恐喝されていたからです。

滋は恐喝してきたのは
直吉だと思い殺害します。

しかし、直吉ではなかった。

じゃあアングリー・パイレーツの誰かだ!
と吉沢平吉を殺し、次を狙っていた。

では、滋を恐喝していたのは誰か?

兵頭房太郎です。

房太郎は生首風鈴事件の敏男と
鉄也が似ているのに気づき、
滋に「本当の息子ではない」と
生首の写真を送りつけたました。

あんなにも愛した自慢の息子が
自分の子供ではなかったと知った滋は
狂気に走るのです。

この事件の原因はどこにあるのか
紐解いていきましょう。

20年前の生首風鈴事件。
いえ、もっと前です。

 

明治32年。

法眼弥生の母・千鶴
五十嵐猛蔵と再婚します。

この猛蔵というのは良くない男で
継子の弥生に手を出し、
それを徳兵衛に写真に撮らせたのです。

なんと悪趣味!

以後、この写真で
徳兵衛は弥生を強請ります。

弥生が琢也と結婚しても
猛蔵の半妾として関係が続き、
娘の万里子が生まれます。

弥生は猛蔵の子供ではないかと思い
万里子とその子・由香里に対して
愛情が持てなかった。

愛情が注がれなかった万里子と由香里は
それはそれはねじ曲がった
性格になってしまいます。

琢也の愛人であった冬が
法眼家を訪ねた時も
万里子はこっぴどく罵り、
結果冬は縊死してしまいました。

また、夫の琢也も
秘密を抱えている弥生を
「怖い女」と思い、
冬の事を知らせずにいたのです。

 

この負の連鎖はまだ続きます。

20年前の生首風鈴事件です。

発端は由香里の誘拐からでした。

それが敏男をめぐる
由香里と小雪のバトルへと
変わっていくのです。

敏男と由香里のプレイが行き過ぎて
共に息絶えた所に小雪が。

まだ、息があった敏男は小雪に…

途方に暮れる小雪は
弥生に連絡をするのです。

この時に弥生は
由香里と小雪が瓜二つなのを知り
驚愕します。

夫の琢也の子と
孫がそっくりということは、
娘の万里子は猛蔵の子ではなく
琢也の子だったと知り、

万里子と由香里に
愛情を注げなかった事を
後悔するのです。

しかし全てが遅かった。

弥生と小雪は
敏男の遺言通りに首を吊るし、
ふたつの遺体は徳兵衛がどこかに隠し
詳細については徳兵衛が
墓場まで持っていきました。

このあと小雪は弥生の指示で
法眼由香里として生きていくのです。

そう由香里は小雪だったのです。

既に妊娠していた由香里(小雪)は
この事件の直後に滋と結婚し
鉄也を生みます。

そして昭和48年の事件へと
繋がるのです。

 

金田一耕助が解決するのに
20年もかかってしまったこの事件。

終わってみると金田一に
暗い影を落としたようです。

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エピローグ

この事件の解決を見たあと
金田一耕助は渡米し、行方知れずに。

世話になった人たちに
全財産を振り込みどこへ行ったのか。

横溝正史先生が亡くなり、
本当に金田一耕助はいなくなりました。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

 

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