香水心中 原作のあらすじ

香水心中
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横溝正史原作の「香水心中」は
1987年にドラマ化されています。

 

主演の金田一耕助を演じるのは
古谷一行さん。

香水心中

古谷一行

古谷一行さんのシリーズは
たくさんあるので、
横溝作品はほとんど
ドラマ化されていますね。

 

今回紹介する「香水心中」も
ドラマ化で少し設定や
ストーリーが変わっていますが、
ここでは原作に沿って紹介します。

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登場人物

常磐ときわ松代
「香水王国」と呼ばれる
トキワ商会社長。70歳。

常磐松代 - 高峰三枝子

高峰三枝子

夫に先立たれ、
3児を抱えながら
会社を大きくした辣腕を持つ。
松樹ら親のない孫たちを
引き取り面倒をみていた。

香水心中系図

 

松樹
松代の長男・松太郎の遺児。26歳。

常磐松樹 - 山下規介

山下規介

いわゆる「出来のいい子」で
松代のお気に入り。
トキワ商会の御曹司と目される。

 

 

松彦
松代の次男・松次郎の遺児。24歳。

常磐松彦 - 田中隆三

田中隆三

松代は松彦の母親が嫌いで、
松彦が「良くない子」なのは
母親のせいだと思っている。

 

 

松子
松代の娘・松江の遺児。21歳。

松子- 日下由美

日下由美

女の子らしい従順な子。

 

 

上原省三
松代の夫・竜吉の兄の孫。30歳。

上原省三 - 河原崎建三

河原崎建三

両親が亡くなって引き取り松代が育てた。
分別にとんだ男で
松代は一番頼りにしている。

 

 

小林美代子
省三と母親同士がいとこ。

小林美代子 - 高樹澪

高樹澪

松代が引き取っていたが、
この春大学卒業と同時に家を出た。
妊娠している。

 

 

青野太一
ブローカー。42歳。

青野太一/草薙幸二郎

草薙幸二郎

事件の第一発見者。

 

香水心中のあらすじ

では、香水心中の
原作あらすじを紹介します。

 

犯人のネタバレはしていませんので、
みなさん推理してみてください。

 

時間はわかりやすく
24時間表記にしてます。

金田一、依頼を取り消される

トキワ商会社長の常磐松代から
探偵の依頼を受けた金田一耕助
8月16日の土曜日に
軽井沢の松代社長の別荘に
行く約束をする。

 

そこで避暑を兼ねて
等々力警部を誘うのだった。

 

しかし当日雷雨で土砂崩れをおこし、
信越線が不通になってしまったから
車で迎えに行く、と
上原省三から電話があった。

 

金田一と等々力、省三の車は、
途中、渋滞で困っていた
妊婦・小林美代子を乗せ
軽井沢まで向かった。

 

ところが翌、日曜の朝、
松代が依頼を取り消したのだ。

 

納得しかねるていの
金田一と等々力の耳に入ってきたのは
「近くの別荘で心中があったらしい」

心中事件

昼過ぎに今度は松子
悲壮な表情でやって来て、

依頼を取り下げたことを謝り
「どうしても先生のお力をお借りしなければならないことができまして…」

 

ただならぬ事と察し金田一は承知し、
すぐさま現場に向かった。

 

現場の前には松代が待ち構えていた。
「あれは絶対に心中ではありません。
たとえ犯人が肉親であっても
探し出してください!」

 

「承知しました」と、
答えた金田一は現場に入っていった。

 

バンガロー風の別荘の梁から
派手なパジャマ姿の縊れた男の死体と、
ベットにおそろいのパジャマを着た
女の死体があった。

 

一見女の首を絞めた後、
男が首を吊った心中に見えるが、
死体にかけられたおびただしい量の
バラの香水が現場にむせ返り、
息ができないほどであった。

 

首を吊った男は松代の孫・松樹
女は第一発見者の妻
百合子と確認された。

 

第一発見者は青野太一という
東京でブローカーをしている男で、
毎週末この別荘に来るのだという。

 

昨日は汽車が不通で
今朝早くに東京を発ち、
発見したと証言する。

 

 

現場検証が終わり、
解剖のため死体を担架に乗せ
車に移そうとすると、

いつからいたのか美代子が
松樹の死体に縋り付きキスをした。

 

そして松樹の髪を切り
半紙に包むとバックにしまい込むのだ。

 

この行動は
美代子のお腹の子の父親は
松樹だと言っているようなものだ。

 

「それじゃ、あなたの…」
さすがの松代も動揺を隠せなかった。

 

 

 

この後金田一と等々力は
道端でエンコした
松樹のリンカーンを調べた。

 

しっかりロックがかかっており、
今から心中しようとする者の
行動とは思えない。

 

「この事件、心中かそれとも…」
等々力の問いかけに金田一は
「いやいや万事は
解剖の結果を待ってからにしましょう。
縊死か絞殺かということは、
場合によっては鑑定が
非常にむつかしそうですからねえ」

 

 

この時聞き得た情報は

  • 松樹と松彦は月曜日の晩から日曜日の晩または月曜日の朝まで別荘に滞在するのを交代で行っていた。
  • しかしこの金曜日に予定外に松彦が来た。
  • 松樹は金曜日の夕飯後いなくなった。
  • 松代が土曜日の10時頃車で出かけている。

それから青野という男は
前の妻に生命保険をかけ、
殺そうとした前歴がるのがわかった。

 

やはりひと癖あったようだ。

変転する事件

その夜、
金田一は松代の別荘に呼ばれた。

 

松代は以前から百合子の別荘に
リンカーンが留まっているのを
知っていたが松彦だと思っていた。
(松樹と松彦は
同じ型のリンカーンに乗っている)

 

ところがこの前の火曜日に
リンカーンが留まっているではないか。

 

今週は松樹が来ていて、
松彦は東京に戻っているはず。

 

しかもあの別荘を借りたのは
「常磐松彦」と名乗った松樹だった。

 

美代子の腹の子も松樹の子と知った今、
松代は語ります。

「悪いことはすべて松彦のせいでした。
それは松樹が濡れ衣を
被せていたからでしょう。
松彦が今回のことは自分がやったと
言いかねません。」

まだ、心中じゃないと言い張る。

 

「だって私が行った時、
女はベットの中で死んでいましたが
松樹の死体はなかったのですから。」

 

衝撃的なセリフに
金田一の頭脳の中で
目まぐるしい思いが駆け巡った。

8/12(火) 松代が百合子の別荘にとまっているリンカーンを目撃
8/15(金) 松彦が来る
松樹が夕食後から行方不明
8/16(土) 2時頃 軽井沢方面に大雷雨鉄道一部不通
8時 省三から金田一に電話
10時 松代が車で出かけ百合子の死体目撃
13時 省三が金田一を迎えに来る
18時 軽井沢到着
8/17(日) 8時すぎ 省三が金田一に依頼取り下げを伝えに来る
11時 青野が事件を発見する
昼すぎ 松子が金田一を迎えに来る

 

そこへ取り乱した省三が
美代子の書置きを持って来た。

 

「美代ちゃんは死ぬ気なんです。」

 

その書置きには松樹を追って死ぬと。

 

最後になんと土曜日の汽車に
青野が乗っていたと書かれていた。

 

青野は噓をついていた。

 

すぐさま警察は取り調べるが
青野はふてぶてしく
土曜の夕方、
百合子はピンピンしてましたよ。
18時頃別れて
長野の旅館に泊ったんだから
死亡推定時間には
アリバイがありますよ。
調べていただきましょうか。」
と、せせら笑うのだ。

 

事件の全貌が見えてきたのだろう
金田一耕助の顔色は悪くなる一方だった。

 

検視結果

検視調査結果がでた。

 

松樹 土曜日5時~6時絞殺
百合子 土曜日23時~24時絞殺

 

なんと松樹は百合子より
18時間も前に殺されていた!

 

警察が美代子の行方を探している中、
金田一は犯人の遺書を受け取る。

 

なかには事件の全容と
美代子は死んだと記されていた。

 

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まとめ

筆者は初めて
この「香水心中」を読んだ時、
驚いたんです。

 

実は生きていた、よりも
トリックが予想外で
おもしろかったですよ。

 

みなさんに原作を読むことを
是非おススメします。

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