『悪魔が来りて笛を吹く』犯人がやったトリックとは?

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『悪魔が来りて笛を吹く』とは

1947年(昭和22年)。
宝石店「天銀堂てんぎんどう」で店員にを飲ませ
宝石を奪うという事件が起こった。

その犯人に似ていると嫌疑を受けた
椿英輔・元子爵が自殺する。

 

その後
椿元子爵らしい人物を
目撃したという証言が現れ、
椿元子爵の義叔父、
義兄に妻までも殺された。

殺したのは椿元子爵なのか、
生きていたのか。

椿元子爵の娘・美禰子みねこからの依頼で
金田一耕助
このトリックを紐解いてみせます。

 

『悪魔が来りて笛を吹く』の被害者たち

陰惨なこの事件。

まずは被害者をみてみよう。

  • 玉虫元伯爵…椿元子爵の義叔父
  • 新宮しんぐう利彦…椿元子爵の義兄
  • 椿秌子あきこ…椿元子爵の妻
  • 妙海みょうかい…淡路島の尼で椿元子爵が訪ねている
  • 飯尾いいお豊三郎…椿元子爵が疑われた「天銀堂事件」の重要容疑者

こう見てみると
椿元子爵がすごく怪しいですよね。

でも椿元子爵は死んでいるはずでは…

 

現場で『悪魔が来りて笛を吹く』が流れた

次に時系列で殺害方法をみてみよう。

  1. 玉虫元伯爵…砂占いが行われた現場は血だらけだが、死因は絞殺。
  2. 妙海…庵で絞殺
  3. 新宮利彦…温室で風神像で殴られ絞殺。『悪魔が来りて笛を吹く』が流れた。
  4. 飯尾豊三郎…芝の増上寺で絞殺したうえに、顔を破壊。その後野犬に毀損された。
  5. 椿秌子…鎌倉の別荘で毒殺。『悪魔が来りて笛を吹く』が流れた。

『悪魔が来りて笛を吹く』という
薄気味悪いフルート曲は
椿元子爵が生前に作ったもの。

なにかのメッセージなのか?

 

『悪魔が来りて笛を吹く』のトリックとは?

この先はネタバレですので
注意してください。

玉虫元伯爵殺害現場

玉虫元伯爵が
まだアトリエに居るのを知らずに
犯人が入って行く。

犯人が手にしている風神雷神像を見て
トリックに気付いた元伯爵は
アトリエから犯人を締め出した。

つまりアトリエを密室にしたのは元伯爵。

だが、
欄間から伸ばされた
犯人の手で絞殺される。

砂上の「悪魔の紋章」
事件発覚後犯人が付けた。

 

妙海殺害現場

犯人は東京を離れることができず、
また妙海にが割れていたから
飯尾豊三郎に殺させた。

目撃された犯人が
椿元子爵に似ているということから
捜査が混乱する。

 

新宮利彦殺害現場

温室に呼び寄せた新宮利彦に
犯人は素性をばらし動揺させたうえ
殴り、絞め殺した。

犯人が主張したアリバイは噓だった。

 

椿秌子殺害現場

持病の薬の中に
青酸カリを仕込んでおいた。
『悪魔が来りて笛を吹く』を聞き
恐怖に駆られ頓服を飲むように仕向けた。

 

現場で『悪魔が来りて笛を吹く』が流れたのは?

気味の悪い
『悪魔が来りて笛を吹く』の曲は
停電などを利用し、
レコードプレーヤーを時限的に動かし
心理的恐怖を与えた。

特に秌子には効果があった。

 

椿元子爵は生きていたのか?

椿元子爵の死後目撃されたのは
犯人の指示で演じていた
飯尾豊三郎だった。

それほどこのふたりはていたのだ。

 

なぜ『悪魔が来りて笛を吹く』なのか?

『悪魔が来りて笛を吹く』は
椿元子爵が作曲したフルートの演奏曲。

犯人の真意を知った椿元子爵は
悪魔と呼び、
〇〇のない犯人でも
演奏できることを暗示したのだろう。

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まとめ

『悪魔が来りて笛を吹く』は
犯人の復讐劇でした。

激しい憎悪で
繰り広げられる殺人は残酷ですが、
犯人の悲劇的な運命
同情する声もあります。

今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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